HOME » TIA-568の配線規格とケーブル種類|C.2・D・Eの読み方

TIA-568の配線規格とケーブル種類|C.2・D・Eの読み方

ANSI/TIA-568は構内通信配線の規格群で、平衡ツイストペア、光ファイバー、広帯域同軸、単一ペア配線などを分冊で扱います。TIA-568.2だけが全体ではありません。また、T568A/T568Bの端子配列と、規格の改訂文字A/B/C/D/Eは別の意味です。

規格の番号と適用範囲

系列 主な対象
568.0 構内配線の一般要件。
568.1 商業ビルの通信配線。
568.2 平衡ツイストペア配線と構成部品。
568.3 光ファイバー配線と構成部品。
568.4 広帯域同軸配線と構成部品。
568.5 単一ペア平衡配線と構成部品。

対象によって必要な分冊、版、追補が異なります。ネットワーク機器の通信方式を定めるIEEE規格、経路・空間や接地の規格などとも役割を分けて確認します。

C.2、D、Eの違いをどう読むか

検索に出てくるANSI/TIA-568-C.2やANSI/TIA-568.2-Dは過去の版名です。TIAは2024年11月5日に568.2-Eの発行を告知しており、Dを改訂する文書と説明しています。したがって「568.2-D、2021年が最新」という説明は適切ではありません。

光ファイバー側では、TIAが2022年9月29日に568.3-Eを告知しました。プロジェクトでは採用版と追補を明記し、契約と最新の公式カタログを確認してください。古い版名が図面にあるだけで、既存配線の実測性能が直ちに無効になるわけではありません。

4対ツイストペア:カテゴリと距離

Cat 5e、6、6A、8は同じ速度を同じ距離で保証する名称ではありません。通信方式と配線チャネルの条件を組み合わせて評価します。

例 一般的な検討条件
Cat 5e 1000BASE-Tの100 mチャネルなど。
Cat 6 10GBASE-Tを100 mで一律保証しない。短距離使用はクロストーク等の条件を確認。
Cat 6A 10GBASE-Tの100 mチャネルを想定する代表的な選択。
Cat 8 25G/40GBASE-T向けの短いチャネル。一般的な構成は30 m、固定部24 m。

一般的な100 mチャネルは、90 mの固定配線と合計10 mのコードを基本例としますが、コードの種類、温度、構成などで条件が変わります。ケーブル単体を100 m敷設してさらにコードを追加すればよいという意味ではありません。

光ファイバー:種類とアプリケーションを合わせる

マルチモードとシングルモードでは光源、波長、接続方式が異なります。OM3・OM4・OM5やOS2などの名称に加え、使用トランシーバー、接続損失、チャネル長、極性を確認します。

「マルチモードは300 m、シングルモードは10 km」と一律に決めることはできません。到達距離は具体的なEthernet光インターフェースとファイバーの組合せで変わります。既存のOM1/OM2などを、新設向けの全版共通推奨として列挙するのも避けます。

T568AとT568Bは端子配列

これらは8極接続のペア割当を示します。規格文書がA版からB版へ変わったことや、Cat 5eからCat 6Aへ変わったことを意味しません。施工時はプロジェクトの方式を統一し、単に色が合うだけでなくペアが維持されているか確認します。

施工と試験で確認すること

銅配線では結線、長さ、挿入損失、反射、近端・遠端クロストークなど、採用カテゴリと測定モデルに対応する認証試験を行います。PoEを使う場合は束配線の温度や抵抗関連条件も確認します。

光配線では端面状態、極性、損失と必要に応じた長さ・イベント測定を確認します。テスターの「リンク点灯」や通信速度だけで、規格適合の全項目を検証したことにはなりません。

公式資料

版の確認にはTIAの568.2-E発行告知と568.3-E発行告知を使用できます。規範的な数値・試験条件は、プロジェクトが採用する正式な規格本文と追補で確認してください。

latest news
Scroll to Top
Blank Form (#3)