導波管スロットアレイの設置は、構成確認、機械取付け、RF接続と受入れ測定の四段階で進めます。スロット位置は製作済み放射体の設計値であり、現場で任意に調整する共通設定ではありません。指定手順なしに移動やシール材の充填を行わないでください。
スロットの動作を決めるもの
スロットは導波管内部の場を外部空間へ結合します。長さ、向き、中心からのずれと相対配置が結合とパターンを決めます。
理想的な矩形TE10では、広壁の中央線にある細い縦スロットは関連する表面電流へ弱く結合する場合があります。位置や向きを変えると結合は変わりますが、全構造の中央開口が放射しないという意味ではありません。
共振型と進行波型では位相関係と終端が異なります。取り付ける構成を先に特定します。
1. 図面と部品を確認する
型式、帯域、偏波、放射面、入力、支持とレドームを確認します。分割構造ならセクション番号と組立順序を照合します。
変形、スロット、めっきとRF面を検査します。独断のバリ取りで放射形状を変えないようにします。公差は図面に従い、すべてに±0.5 mmを適用しません。
開口付近のケーブルや金属も、想定された構成に合わせます。輸送中の損傷は組立前に記録します。
2. 支持と方向を設定する
指定位置で固定し、開口の形状を保ちます。荷重、平面性、熱膨張と接続部へのアクセスを確認します。
支持のずれをRFフランジへ力をかけて矯正しません。締結材は構造に応じて選び、RF干渉防止のため必ず非金属にするという共通規則はありません。
許容方向誤差はパターンと損失余裕から決めます。複数セクションでは、単一レーザー測定の絶対精度より相対位置と角度が重要になる場合があります。
3. 給電と保護を接続する
フランジ、ピン、接触、終端負荷と分配網を確認し、指定順序とトルクで締めます。フランジの接続をブリュースター角条件で説明しません。
設計されたシールとレドームを使います。スロット付近の接着剤は誘電体負荷を変え得るため、防水を理由に任意の材料で全放射面を覆いません。
排水と指定保護接続を維持します。RF帰路、等電位接続と雷保護は異なる機能であり、現場の設計条件に合わせます。
4. RFと放射を検証する
適切な校正で定義した入力面の反射を測ります。複数経路がある場合は必要な伝送、振幅と位相も確認します。
VSWR 1.5未満は共通合格値でもパターンの証明でもありません。利得、最大方向、サイドローブと偏波は適切な放射測定を必要とします。
支持とレドーム状態を記録します。近傍界変換と遠方界方式はそれぞれ条件と不確かさを持ち、VNA単体で全放射性能を測れるわけではありません。
自由空間波長と導波波長
遮断より上の理想TEモードではλg = λ0/√[1−(fc/f)²]です。WR-90の10 GHzではλ0 ≈ 29.98 mm、λg ≈ 39.71 mmです。
それぞれの半波長、約14.99 mmと19.85 mmを置き換えて使わないでください。一部の共振アレイにはλg/2付近の間隔と対応する結合の交互配置がありますが、全スロットの共通寸法ではありません。
完成品の間隔を再設計なしに変えることは、通常の取付け調整ではありません。不具合時は測定と図面から原因を切り分けます。
受入れ記録
- セクション識別、図面と部品構成。
- 支持、位置、方向と接続。
- RF基準面、校正とSパラメータ。
- 帯域、パターン、偏波と測定方式。
- レドーム、温度と要求された環境試験。
スロットアレイの結合原理と導波管の式を参照し、対象品の実寸法と手順で確認してください。