Starlinkには全機種共通の一つの「デフォルトGHz」はありません。一般的なKu帯利用者端末では受信10.7~12.7 GHz、送信14.0~14.5 GHzが代表例です。実際の対応範囲は機種、世代と地域の認可によります。家庭内Wi‑Fiは別の無線区間です。
どの区間の周波数か
| 区間 | 役割 | 確認内容 |
|---|---|---|
| 利用者端末―衛星 | 加入者の衛星アクセス。 | 端末の対応帯域と認可。 |
| ゲートウェイ―衛星 | 地上ネットワークとの接続。 | 構成に応じたKa帯など。 |
| ルーター―機器 | 家庭内のWi‑Fi。 | ルーターの帯域と設定。 |
| Direct to Cell | 対応する携帯電話サービス。 | 提携網と携帯電話用帯域。 |
KuやKaは帯域名です。慣用的な帯域全体がすべての地域で許可され、すべての端末で使えるという意味ではありません。
アップリンクとダウンリンク
ダウンリンクは衛星から利用者、アップリンクは利用者から衛星です。上記のKu端末例では送受信ともKu利用域にあります。「全端末がKuで受信しKaで送信する」という説明は不正確です。
FCC決定DA 26-36(2026年1月9日)はGen2に関する追加の帯域と条件を扱います。ネットワークの認可が、既に配布された端末のRF回路を自動的に拡張するわけではありません。
衛星網、地球局と利用者機器の条件を分けて確認します。Ka帯がネットワークに登場することだけを根拠に、手元のアンテナがその帯域へ切り替わるとは判断できません。
2.4 GHzと5 GHzはWi‑Fiの話かもしれない
カメラや家電が2.4 GHzを要求する場合、通常はルーターから機器までの家庭内通信です。ルーター型式と、その機種で提供されるアプリの設定を確認します。
壁、距離、周辺の無線利用はこの区間に影響します。Wi‑Fi帯域を変えても、同じ操作で衛星の送受信周波数を選び直しているわけではありません。Miniなど特定モデルの設定を全世代へ一般化しないでください。
GHzはインターネット速度ではない
GHzは周波数、MHzは周波数や帯域幅、Mbpsはデータ速度を表します。12.5 GHzという一つの数値を全利用者の既定接続周波数や速度設定として扱えません。
品質、利用資源、変調・符号化、混雑、プランと地上ネットワークがスループットに関係します。遅延も経路や処理に依存し、Kaを使うだけで光の伝搬速度が上がるわけではありません。
追尾と取り付け
端末はモデルに応じたビーム制御で衛星との接続を維持します。一部機種の機械的な初期向き調整を、すべての機種の共通構造とは考えないでください。
必要な空の視界と取り付け条件を確保します。障害物による断続的な遮蔽は家庭内Wi‑Fiのチャンネル変更だけでは解消しません。衛星の周波数は通常のWi‑Fiチャンネルのように利用者が自由に指定する項目ではありません。
接続が遅いときの切り分け
- 衛星区間の障害物・切断表示を確認する。
- 可能なら同じ機器で有線とWi‑Fiを比較する。
- 時刻、場所、試験先と同時利用を記録する。
- 複数回測定し、一度だけの速度で判断しない。
- Starlink公式仕様で型式と構成を確認する。
雨の影響は場所とリンク条件で異なり、固定の速度低下率では表せません。別のSATCOMアンテナも、周波数が近いだけでStarlinkの代替端末にはなりません。