導波管フランジ仕様は、相手側との機械的互換性、RF接続と必要な密封条件を定義します。WR番号が同じでボルトが通るだけでは、完全な互換性を確認できません。適用規格の形式と承認図面を合わせて確認します。
導波管断面とフランジ規格は別
WR-90の内寸は22.86 × 10.16 mmで、通常の使用帯域は8.2~12.4 GHzです。この名称だけで外形、穴、ピンとシール溝が一つに決まるわけではありません。
UG-387/UをWR-90の共通フランジとして扱わないでください。正式名称、派生形式、寸法と相手面を照合します。外形が似ていてもRF開口が同じという保証はありません。
仕様で管理する項目
| 項目 | 定義する内容 |
|---|---|
| 開口 | 内寸、位置とモード方向。 |
| 接合面 | 形式、平面度と表面処理。 |
| 締結 | 穴、ねじ、ピンとボルト長。 |
| 密封 | 溝、ガスケット、圧縮と圧力。 |
| 検証 | 周波数、反射、伝送と必要な気密試験。 |
公称寸法表は、すべての公差を提供する文書とは異なります。表示桁数や表の中心値を任意の許容差に置き換えません。
不連続が反射に与える影響
開口の偏心、隙間、変形と接触状態は場の分布を変え、反射や漏えいを生じる場合があります。その程度は周波数、モードと形状に依存します。
位置合わせが0.05 mm以下なら必ず損失0.1 dB未満、金めっきなら全品VSWR 1.15以下、といった共通保証はありません。対象帯域と実際の組合せでの結果が必要です。
接触面、チョークと密封を分ける
平面接触型では清浄さと接触条件が重要です。チョーク構造は溝と経路の電磁的性質を利用し、適した相手側と周波数を必要とします。
ガスケット溝は気密のための構造である場合があり、溝があるだけではRFチョークといえません。両機能を持つ形式でも、それぞれの条件を別に確認します。
気密試験とRF漏えい測定は異なる検証です。圧力を保てても、全周波数の整合と遮蔽が合格したことにはなりません。
規格名称を正しく使う
通常の矩形接続にはIEC 60154-2、EIA-166・EIA-271、MIL-DTL-3922などの規格群が関係します。適用寸法、詳細形式と版を確認し、規格名だけから任意のトルクや損失を引用しません。
SPINNER TD-00077は公称基本寸法の比較資料で、公差を示さないことを明記しています。設計と発注には該当文書と承認図面が必要です。
締結と再現性
重量と経路の位置を先に支持し、指定の順番とトルクで締めます。すべての寸法に8~12 in·lbを適用したり、大きな位置ずれをボルトで無理に引き寄せたりしません。
シール、ボルト長や接触が不適切なら、強く締めるだけでは解決できないことがあります。接合面と精密ピンを傷めず、繰返し接続の条件を記録します。
特注インターフェースと最終確認
既設の相手側がある場合は図面改訂まで照合し、変更寸法と必要な変換部を明記します。一律に公差を厳しくするより、RF感度と組立機能から許容範囲を決めます。
指定基準面でVNAの反射・伝送を測定し、必要な電力、温度と圧力試験を追加します。小信号で良いS11を得ても、真空高電力の定格を証明したことにはなりません。
資料はSPINNER TD-00077 L版1~4ページとDolph Microwaveのフランジ情報です。購入仕様では、両接続部品を一つの組合せとして確認します。