衛星受信設備は反射鏡、フィード、LNB、配線、受信機と支持構造の組合せです。一体化される機能もあります。受信専用のテレビアンテナに送信電力増幅器が必ず付くわけではありません。各部品が担う役割から信号品質を確認します。
1.反射鏡:開口と形状
反射鏡はフィードと協働して指向性を作ります。利得、サイドローブとビーム幅は周波数、直径、表面と照射に依存します。すべての皿に25~35 dBという範囲は適用できません。
変形や固定は製品の手順で点検し、根拠なく曲げて修正しません。オフセット反射鏡の面の傾斜とビームの仰角は同じではありません。
2.フィードと偏波
フィードはホーンなどを用い、反射鏡の場とRF経路を結びます。形状、帯域と偏波を合わせ、位置と位相中心を含めて開口を利用します。
偏波器やOMTで直交成分を扱う構成もあります。円形の口だけでは円偏波は決まりません。回転角の許容差はリンク要求に応じて設定し、すべて1°未満としません。
3.LNB:低雑音増幅と周波数変換
LNBは微弱信号を増幅し、中間周波数へ変換します。LNBFではフィードも組み込まれます。入力・出力帯域、局部発振器、電源と制御を照合してください。
X-band LNBという名称だけでは、入力の全周波数やIF、基準信号の方式は確定しません。実際の受信サービスと受信機に合う仕様が必要です。
雑音指数の小ささだけで全体を選ばず、安定度、位相雑音、利得と直線性も確認します。低雑音の製品でも、別の衛星への誤った指向を修復することはできません。
4.ケーブルとコネクター
同軸には変換後の信号に加え、DCと制御が通る場合があります。分配器やアダプターは損失を増やすだけでなく、制御や電源を遮る可能性もあります。
インピーダンス、帯域とDC通過ポートを確認します。端末処理、張力、曲げ、腐食と浸水を点検し、外側のシールだけで内部に入った水が消えたと考えません。
導通試験はRF特性を保証しません。ケーブルの型名だけで一律のdB/mを使わず、実周波数と長さで計算します。
5.受信機またはモデム
サービスの方式とパラメーターに対応する必要があります。周波数、偏波、シンボル速度とLO設定を合わせます。レベル表示があるだけでは復号できる信号とは限りません。
双方向インターネットには送信系、モデムとサービスが必要です。Wi-FiルーターをLNBにつなぐだけで衛星への送信はできません。
6.支持と環境保護
支持構造は指向を維持します。アンカー、風荷重と締付けは機種と設置場所で決まり、高くするほど常に良いわけではありません。
レドームやカバーは電磁経路に材料を加えるので、対象システムに適合するものを使います。接地・ボンディングやサージ対策も設備全体で設計し、規格名だけから任意のLNBの耐雷性能を推定しません。
症状と確認先
| 症状 | 初期確認 |
|---|---|
| レベルがあるが品質が低い | 衛星、受信設定、LOと制御。 |
| 雨後に不安定 | リンク余裕、浸水と固定。 |
| 一部の帯域・偏波だけ不可 | 給電、切替、分配器とLNB。 |
| 風で変わる | 支持と指向の安定。 |
設定と測定値を記録してから一つずつ原因を絞ります。反射鏡の役割は開口と照射の説明を参照してください。部品単独の優れた数値が、完成設備の品質を自動的に保証するわけではありません。